日本のカレーがインドと違う理由。地元民が通う店はここ
日本のカレーがインドと違う理由。地元民が通う店はここ
日本のカレーがインドと違う理由。地元民が通う店はここ
日本カレーはなぜインドカレーと全く違うのか
インドを訪れたことのある日本人なら誰もが驚きます。日本のカレーとインドのカレーは、同じ名前でも全く別の料理だということに。
日本カレーの最大の特徴は「甘さ」です。インドカレーのスパイシーさに対して、日本カレーはジャガイモ、ニンジン、玉ねぎが溶け込んだ優しい甘辛さ。この違いは歴史的背景から生まれました。
明治時代、イギリス経由でインドカレーが日本に伝わったとき、日本人の味覚に合わせて改良されたのです。香辛料は控えめに、代わりに小麦粉でとろみをつけて、野菜の甘味を引き出す。この日本化されたカレーこそが、今も国民食として愛されている理由なのです。
地元の豆知識: インドカレーに「カレーライス」という食べ方は存在しません。これは完全に日本発祥の食べ方です。
スパイス配合から見る日本カレーの進化史
日本カレーの歴史は、市販ルーの発展史でもあります。1926年にハウス食品が国内初のカレー粉を発売してから、1963年にS&Bが固形ルーを発売するまで、日本人の食卓は劇的に変わりました。
固形ルーの登場で何が起きたか。スパイスを自分で配合する必要がなくなったのです。ターメリック、コリアンダー、クミン、フェヌグリークといった複雑なスパイスの世界から、「これ一つで完成」という手軽さへ。この民主化がカレーを国民食へ押し上げたのです。
現在、市販ルーは甘口・中辛・辛口に分かれ、さらに「バターチキン風」「タイ風」といった国際的なバリエーションも増えました。興味深いことに、日本の家庭ではいまだに固形ルーが主流。本格スパイスカレーは「外食」という住み分けが出来ています。
裏技: スーパーの業務用売り場(大型店の奥)では、プロ用のS&B業務用ルーが安く買えます。同じ味が自宅で再現できますよ。
カレー専門店より地元民が通う意外な場所
ここからが本題です。訪日外国人がカレーを食べる場所は、たいていカレー専門店。でも日本人の日常のカレーはそこじゃありません。
大学の学食: 早稲田大学、東京大学、慶應義塾大学の学食カレーは著名です。東大の「赤門カレー」(400円前後)は観光地化してますが、構内の別の学食では280円で食べられます。学食のカレーは採算度外視で、栄養と価格を両立させた「純粋な家庭カレー」の延長。実は国内でもっともお手頃で、ほぼ毎日カレーがある食堂です。
工事現場の仮設食堂: これはさすがに見学不可ですが、港湾労働者向けの食堂(横浜・神戸)では1杯450円程度で、業者が毎日来るほどの本気カレーが食べられます。地元民は平日朝6時に並びます。
町の定食屋: これが最強です。東京の「大戸屋」チェーンではなく、個人経営の小さな食堂。ランチ時に「カレー定食」(700〜900円)が看板メニューになっている店。ここのカレーは家庭から一歩進んだ、昭和の懐かしい味です。煮込まれたルーには毎日の積み重ねが詰まっています。
地元の豆知識: 銀座や丸の内の大型デパートの地下食堂フロアでは、ビジネスマン向けカレー弁当(1,000〜1,500円)が販売されています。これらは都内の中堅カレー専門店が納入したもので、レストランでは食べられない限定メニューもあります。
駅弁・学食・食堂。日本人の日常にあるカレー
実は日本人がもっともカレーを食べているのは、こういった「非・カレー専門店」の場所です。
駅弁のカレー: 東京駅や新大阪駅では「駅弁カレー」が一ジャンルをなしています。崎陽軒の「シウマイ弁当」と並ぶ人気が「俵屋の磯のりカレー」(1,100円)。電車内で食べる冷めたカレーは、意外に日本人の好みに完璧に合致しています。
企業食堂: 日本の大企業の多くは社員食堂を持ちます。月給から食堂代が天引きされる会社も。平日毎日カレーが登場し、社員は400〜600円で食べます。これが日本人のカレーの「基本形」。会社訪問時に食堂を案内されたら、その会社のカレーを食べるべき。その企業の文化が詰まっているからです。
コンビニ: セブンイレブンの「金のカレー」(600円)は、実は有名シェフ監修です。移動中の日本人は、意外にコンビニカレーを食べます。セイコマート限定の北海道カレーも地元民の常食です。
裏技: 羽田空港のANA機内食で出るカレーは、地上では食べられない限定レシピです。出張で利用する日本人は、これを目当てにすることもあるほど。
東京と大阪、地域による日本カレーの違い
最後に、地域差についてです。同じ日本でも、東京と大阪のカレーは驚くほど違います。
東京のカレー: スパイシー志向が強まっています。渋谷や新宿のカレー激戦区では「スパイスカレー」と「オムライス系カレー」の二極化が進んでいます。若年層は本格スパイスへ、年配層は従来の甘口へ。東京カレーは「進化」し続けています。
大阪のカレー: 関西人の味覚の特性から、圧倒的に「甘辛いカレー」が主流です。阪神百貨店の「名店街」では、昭和時代のレシピをそのまま守る老舗カレー屋が今も営業。大阪カレーは「変わらないこと」が価値。
京都のカレー: 実は独特です。九条ねぎ、賀茂なす、伏見唐辛子といった京野菜をトッピングするカレー屋が増え、「京都カレー」という新ジャンルが形成されています。
地元の豆silon知識: 広島のお好み焼き屋の多くは「カレーそば」を隠れメニューで提供しています。地元民はお好み焼きと一緒にカレーそば(500円)をオーダーします。
最後に: 日本のカレーを本当に理解したければ、高級カレー専門店より、駅前の小さな食堂に入るべき。そこに日本人の食の本質があります。
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