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函館の小さな旅館「ホテルえみ函館屋」で味わう源泉かけ流しと寿司の贅沢

2026-05-08·9 分で読める
函館の小さな旅館「ホテルえみ函館屋」で味わう源泉かけ流しと寿司の贅沢

# 函館の小さな旅館「ホテルえみ函館屋」で味わう源泉かけ流しと寿司の贅沢

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## なぜ大型ホテルではなく「ホテルえみ函館屋」を選ぶべきか

函館といえば湯の川温泉の大型リゾートホテルを思い浮かべる方が多いでしょう。でも、ちょっと待ってください。全26室という規模だからこそ実現できる体験があります。「ホテルえみ函館屋」は函館駅から徒歩圏内の湯川町エリアに位置し、1泊2食付きでおよそ12,000円〜18,000円(時期・プランにより変動)。大型ホテルのビュッフェではなく、カウンターで寿司職人が目の前で握ってくれる夕食が付いてこの価格帯は、正直かなりお得です。しかもロビーに足を踏み入れた瞬間、スタッフが名前で呼んでくれるような距離感。チェックイン時にアレルギーや食の好みを丁寧にヒアリングしてくれるので、ベジタリアンや生魚が苦手な方でも安心して過ごせます。「有名だから」ではなく、「自分に合うから」選ぶ宿――それがここです。

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## 源泉かけ流し100%の温泉を地元目線で解説——泉質と入浴のコツ

湯の川温泉は北海道屈指の歴史ある温泉地ですが、実は「源泉かけ流し100%」を謳える宿は意外と限られています。ホテルえみ函館屋の湯はナトリウム・カルシウム−塩化物泉で、源泉温度が高いため加水・循環なしで浴槽に注がれています。肌に触れるとわずかに塩気を感じるのが本物の証拠。保温効果が高く、湯上がり後もしばらく身体がポカポカし続けます。ベストな入浴タイミングは、チェックイン直後の15時台と、夜22時以降。この時間帯はほぼ貸し切り状態になることが多いです。

> **地元の豆知識:** 塩化物泉は「熱の湯」とも呼ばれ、冷え性の方に特に効果的。入浴前にコップ1杯の水を飲み、湯船では10分以内を目安にすると、のぼせずに泉質の恩恵を最大限に受けられます。タトゥーがある方も、この規模の宿では比較的寛容に対応してもらえるケースが多いので、予約時に問い合わせてみてください。

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## 寿司職人が握る夕食の実力——函館朝市だけでは出会えない味

「函館で寿司なら朝市でしょ?」——半分正解で、半分もったいない答えです。朝市の海鮮丼は確かに鮮度抜群ですが、観光客向け価格で1杯2,500〜4,000円が相場。一方、ホテルえみ函館屋の夕食では、宿泊料金に含まれる形で職人がカウンターで握る本格寿司を堪能できます。函館近海で揚がるボタンエビ、活イカ、本マグロの赤身など、ネタは季節ごとに替わります。特に6月〜12月頃の「活イカ」は、透明に光る身がコリコリと弾けるような食感で、まさに函館でしか出会えない一貫。職人との距離が近いので「もう少しわさび多めで」「炙りにしてほしい」といったリクエストも気軽にできます。

> **裏技:** 夕食時に「おまかせで苦手なネタだけ伝える」スタイルにすると、職人が最も自信のあるネタを最高の順番で出してくれます。これが一番おいしい食べ方です。

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## 26室だからこそ可能なおもてなしと滞在中の過ごし方

大型ホテルでは「部屋番号」で管理されがちですが、26室規模のこの宿では一人ひとりの顔が見えるサービスが自然と生まれます。たとえば、朝食時に「昨晩のお寿司はいかがでしたか?」とさりげなく声をかけてくれたり、翌日の観光プランを相談すると手書きの地図を渡してくれたり。こうした"ちょうどいい距離感"のおもてなしは、日本語が得意でない方にとってもかえって安心材料になります。滞在中のおすすめの過ごし方は、夕食前に温泉→夕食の寿司→食後にロビーで函館の夜景写真スポット情報を聞く→翌朝は朝風呂→朝食、という流れ。チェックアウトは10時ですが、荷物は預かってもらえるので、身軽に市内観光へ出かけられます。Wi-Fiは全館対応しているので、ワーケーション的な使い方も可能です。

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## 周辺の地元民おすすめスポット——観光ガイドに載らない函館の歩き方

最後に、ガイドブックではあまり紹介されない地元民の"推し"スポットをいくつか。

**「きくよ食堂 本店」**(函館朝市内、海鮮丼1,500円〜)は観光客にも有名ですが、実は地元民が通うのは開店直後の6時台。7時半を過ぎると行列ができるので早起き必須です。

**谷地頭温泉**(入浴料大人430円)は市営の日帰り温泉で、函館山ロープウェイの麓にあります。鉄分を含んだ褐色の湯が特徴で、ホテルの温泉とはまた違った泉質を楽しめます。温泉好きなら"はしご湯"がおすすめ。

**「茶房 旧茶屋亭」**は末広町の歴史的建造物を改装したカフェで、レトロな洋館の中でいただくコーヒー(550円)は格別。八幡坂を下った先にあり、観光の合間に静かに過ごせる穴場です。

> **裏技:** 函館山の夜景は有名ですが、地元民は冬(12月〜2月)の空気が澄んだ日を「当たりの日」と呼びます。ロープウェイ往復1,800円の価値が何倍にもなる絶景に出会えますよ。

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*函館は「見る街」であると同時に「浸かる街」であり「食べる街」。ホテルえみ函館屋は、その三つを小さな宿のなかでぎゅっと味わわせてくれる、稀有な一軒です。次の北海道旅行、ぜひ候補に入れてみてください。*