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お正月の旅行——地元民が正月休みに選ぶ逃げ場所

2026-05-14·10 分で読める
お正月の旅行——地元民が正月休みに選ぶ逃げ場所

お正月の旅行——地元民が正月休みに選ぶ逃げ場所

正直に言おう。日本のお正月、実はそんなに最高じゃない。

海外の友人は「神社初詣して、お餅食べて、家族と穏やかに過ごすんでしょ?」なんて想像しているけれど、実際に日本に住んでいる私たちの多くは、この時期にどう「逃げるか」を考えている。

というのも、12月28日から1月3日くらいまで、日本は事実上シャットダウンするからだ。コンビニは開いている(ありがたい)けれど、ほとんどのレストランは休業、スーパーも営業時間が限られる。神社巡りや餅、親戚づきあいに興味がなければ、かなり息が詰まる。外国人居住者や、実家が遠い日本人にとっては、何もすることがない数日間になりがちだ。

じゃあ、正月を「スキップ」したい地元民は何をするのか? 旅行だ。ただし、観光ガイドに載っているような場所じゃない。ここでは、実際に日本に住んでいる人たちが正月の狂騒から逃れるために選ぶ、リアルな行き先を紹介する。

沖縄プレイ:罪悪感ゼロの南国正月

東京大阪の住民にとって、正月の沖縄はもはや隠れた名所でもない。でも選ばれるのには理由がある。本土が極寒で伝統行事に包まれている間、沖縄はお正月ヒステリーとほぼ無縁なのだ。琉球王国時代は旧正月を祝っていたし、現代でも1月1日を祝うけれど、雰囲気がまるで違う。

那覇は観光客だらけになるので、地元民が選ぶのは八重山諸島——石垣島か竹富島だ。これらの島は本島から十分に離れているので、本土のお正月義務から本当に解放される。私が石垣島で過ごした正月、東京が初詣をしている頃、私は22度の海でシュノーケリングをして、小さな食堂でゴーヤチャンプルーを食べていた(観光客は食べる必要があるから、店は開いている)。

難点は航空券代。東京から石垣への往復は、年末年始のピーク時で6万円から10万円かかる。でも地元民の裏技がある:ANAやJALが正月スケジュールを公開する10月初旬に予約するか、大阪から石垣に飛ぶLCCピーチを使うこと。それと、12月31日や1月1日ではなく、30日や2日に飛ぶだけで2万円以上節約できる。

食事は高級ホテルのレストランなんて忘れよう。正解は、石垣公設市場で朝のうちに食材を買い込んで、ゲストハウスやビーチでDIYバーベキュー。フサキビーチで夕日を見ながら石垣牛の焼肉? そういう正月なら大歓迎だ。

北海道温泉逃避行:寒さを受け入れろ

これは私の個人的お気に入りで、家族の義務から逃れたい日本人の同僚たちもよくやる手だ。正月の北海道は本当に寒い。でも、それこそがポイント。寒さに身を委ねるのだ。

ここでのコツは、一般観光客がわざわざ行かないような遠隔地の温泉町に泊まること。登別や定山渓は混む。地元民が行くのは、上士幌町のぬかびら温泉や、もう少しアクセスが良いなら帯広の十勝川温泉だ。

ぬかびらは特別で、5〜6軒の旅館だけが山中に点在する小さな集落だ。12月下旬には雪に覆われた曲がりくねった道でアクセスする。小さめの旅館に泊まろう(個人的には2食付き1泊1万5千円くらいの中村屋が好きだ)。そこで3日間、内湯と露天風呂を行き来し、大量の料理を食べ、たまに凍えるような散歩に出る——それ以外は何もしない。

こうした遠隔地の温泉町で実際に正月を過ごすとどうなるか? 旅館は12月31日にお節風の特別ディナー、1月1日に伝統的な朝食を出すけれど、気負いがない。プレッシャーもないし、「結婚はまだ?」と聞いてくる親戚もいない。走り回る子供もいない。あなたと雪、そして賢明にも逃避を選んだ他の10人ほどのゲストだけだ。

北海道の冬のもう一つの魅力はスキーだが、正しいリゾートを選べば正月の混雑を避けられる。ニセコはオーストラリア人観光客と東京の家族連れで溢れるが、地元民はサホロやトマムのような小さな場所に向かう。トマムにはインスタ映えするアイスヴィレッジがあるけれど、スキーリゾート自体が広大で混雑を吸収してくれる。6日券が約3万5千円で、リゾートではなく占冠村に宿を取れば半額の値段でまともな宿泊施設が見つかる。

秘密の都市逃避:閉まらない街

田舎や南国が好きじゃない人もいる。都会のエネルギーが欲しいけど、シャットダウンは避けたい——そんな人に。これは難しいが、例外はある。

福岡がダークホース的な選択肢だ。九州最大の都市で主要港でもある福岡は、常に国際的で商業重視の文化を持ってきた。東京よりもソウルや上海に近く、その地理が街の振る舞いに表れている。東京が1月1日にゴーストタウン化する一方、福岡の川沿いの屋台は営業を続け、ラーメン店も営業し、生活が続いている感覚がある。

福岡の中心街・天神で正月を過ごしたとき、すべてが普通に感じられて驚いた。確かに元日はデパートが閉まっていたけれど、2日にはもう初売りが始まっていた(福岡の福袋商戦は本気だ)。中洲の屋台街は大晦日でも6割くらいが営業していたし、一蘭ラーメンの本店はずっと営業していた。

福岡で正月を過ごすなら、地元民流はこうだ:大名地区(若くてヒップで観光客向けじゃない)のAirbnbに泊まり、深夜の屋台で豚骨ラーメンを食べ、1月2日か3日に太宰府天満宮に日帰りする。初詣を7割空いている時にやれば、梅ヶ枝餅を45分並ばずに楽しめる。

費用面でも福岡は驚くほどリーズナブル。東京からの新幹線は高い(片道約2万3千円)けれど、ピーチやジェットスターで早めに予約すれば往復2万円以下で飛べる。大名や薬院の宿泊は1泊6千〜8千円でまともなAirbnbが見つかり、食事は安い——ラーメン1杯800円、焼き鳥ディナー3千円で満足できる。

実践的な逃避のコツ

予約タイミング: 10月初旬に動くこと。年末年始(12月28日〜1月3日)の宿泊施設とフライトはすぐに埋まり、価格も急上昇する。

**価格の

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